(2)香港の国際金融センターとしての地位を守り、補強していく。香港の金融業は、中国の内陸経済の発展にとって独特かつ重要な役割を果たし続けてきた。
香港返還以降、香港の国際金融センターとしての地位をいかに維持し、強化していくかは、重視すべき大切な課題である。改革開放の過程において、香港は貿易と金融の重要拠点であり、内地の経済発展に多大な貢献を果たしてきた。
香港からみれば、その地位は中国の上に立脚すべきであり、中国の国際金融センターとしての地位と役割が大変重要である。香港の未来は中国とともにあり、香港の国際金融センターの地位が維持されるためには、多くの程度、中国大陸の支持が不可欠だ。中国内陸との貿易や金融との加速的融合も必須となる。
香港の国際金融センターとしての地位を維持するため、香港の金融管理と管理体制は一貫して改善し続けなければならない。香港が自ら金融システムを深化させ、金融商品の開発に取り組み、金融業務範囲の拡大をすることによってのみ、アジア太平洋地区の金融センターとしての地位を維持、発展することができる。