中国工業情報化部はこのほど、「非鉄金属工業に関する第12次5カ年計画」と「アルミ工業に関する第12次5カ年計画」を発表した。両計画は、非鉄金属業界の構造調整と産業の転換モデル・レベルアップに着手し、工業増加値(付加価値額)の年平均成長率を10%以上にすると設定したほか、発展の質と効率を大幅に改善するとした。
モデル転換・レベルアップを加速
両計画は、非鉄金属工業のモデル転換とレベルアップ、そして中国特有の新たな工業化の加速について、その道筋を示した。
2010年、主要非鉄金属10種の生産量は3093万トン、消費量は約3424万トンと、中国は世界最大の生産・消費国である。
両計画は、第12次5カ年計画(2011-2015年)期間中に、非鉄金属業界の構造調整を統一して計画するとし、構造の最適化に向けた方針と任務を明記した。また、内需を満たすことを主軸として、資源、エネルギー、環境受容力の乏しい地域における非鉄金属の生産を厳格に抑制するとした。
そのほか、第12次5カ年計画期間中に、加工製品の生産に力をいれ、2015年までに非鉄金属の新材料・製品の付加価値額を対工業増加値比で2010年の8%から計画期間末までに15%まで高めるとした。