こういった問題は、企業による環境保護責任逃れと違法な排出汚染のほか、中小企業による違法採掘と違法生産などが、中国西南地区で重金属汚染が頻発する元凶であると考えられる。龍江河突発的環境汚染事件処理専門グループに所属し国家環境保護部華南環境化学研究所副所長でもある許振成氏は、「根本的な原因は、儲けられるだけ金儲けして他のことは我関せずといった企業の利益至上主義だ」と指摘し、これらの企業の汚染物処理過程を全面的に環境保護部門で監視することを提案した。「監視部門は精錬企業が使用する原料に関しても関連元素の成分を把握し、いくら抽出して残りの部分をどうしたかといったことも全て管理しなくてはならない」と同氏は述べる。
今後の広西の非鉄金属工業の枠組みについて広西壮族自治区発展改革委員会工業所所長の廖一斌氏は、非鉄金属産業は広西の基幹産業であり河池市はその主要産出地域であるから、業界再編の際にそれを軽視することはできないとの考えを示している。「業界再編は国家の産業政策を指針とし、集約化と大規模化、高水準の起点を目指さなくてはならない。産業への参入条件を厳しくし小企業や時代遅れの生産設備を淘汰して初めて、より統率のとれた管理を実現して産業をより健全なかたちで発展させられるのである」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月7日