中国社会科学院経済研究所の裴長洪所長は「世界経済の状況は複雑だが、中国の経済発展は、なおも戦略的に要となる時期にある。そのため、中国経済は今後も大きなパワーで成長し続ける。8~9%の成長率は当たり前だ」と指摘する。
裴長洪所長は、「現在、グローバル競争において中国の新たな優勢分野が構築されている」と指摘する。「従来の労働コストの低さという強みは少しずつ弱まっているものの、産業の一体化という新しいメリットが成熟しようとしている。また、中国の産業労働者のレベルは他の後進国に比べて高く、広大な国土を持っているため、労働力のメリットは中西部まで移転することも可能だ。人民元の国際経済での地位向上や中国企業の海外進出は今後数年で更にスピードアップする。これらの要素は中国の発展を促進し、労働コストのしわ寄せを補う力となる」という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月13日