総額2兆5345億円の2011年度第4次補正予算案が8日午後、参院本会議で可決された。震災後にすでに4次にわたる補正予算案が可決され、総額20兆6000億円に上った。熊谷亮丸氏は近ごろまとめた経済レポートの中で、2012年の日本経済の焦点は引き続き「需要持ち直し」で、今年度の実質経済成長率は1.8%になると予測した。震災後の復興に関する予算と投資の成長に対する寄与は1ポイント前後になる見通しだという。日本経済研究センターの岩田一政理事長は、2012年上半期の公共投資、設備投資、住宅投資などの「需要持ち直し」の効果は大きいが、下半期は効果減退に伴い、外需の善し悪しが通年の経済成長を決定づけると見ている。
日本財務省の統計によると、2011年の貿易収支は2兆5000億円の赤字だった。輸出額は前年比2.7%減、製造業の輸出の主力製品である自動車と半導体などの部品の輸出はそれぞれ10.6%と14.2%減少した。
熊谷亮丸氏は、今年の日本経済、特に外需には3つのリスクがあると分析。欧州債務危機の深刻化、継続的な円高、原発の稼動停止による生産能力への影響だ。大和総研は、状況の深刻さによって、欧州債務危機の日本の実質経済成長率に対する抑制効果は0.6~4.1ポイントとなり、原発の全面的な稼動停止は2012年の実質GDPを1ポイント引き下げると予測した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月15日