著名な投資銀行であるバンクオブアメリカ・メリルリンチは昨日、『2012年アジア最高財務責任者(CFO)の市場予測に関する報告』を発表した。報告によると、資産バブルの問題について、不動産とエネルギーの価格の潜在的リスクが重要な注目ポイントであり、香港とシンガポールのCFOは、不動産のリスクに重きを置いており、オーストラリアと日本のCFOはエネルギーの価格を懸念しているようだ。不動産バブルを懸念している中国CFOは73%に達した。
報告によると、アジアのCFOが注目している経済問題のリストでは、EUの財政危機、アメリカの財政赤字及び債務上限引き上げの問題、中国経済成長のスピードダウン、石油価格の高騰がトップ4だった。2012年のアジア経済の良し悪しに関する予測は、票が半分に割れた。うち、日本のCFOは失速すると見ている人が多く、中国のCFOは慎重な姿勢を示し、インドは楽観視している。
経済の現状に対し、最も明るい見通しを示しているのは、中国のCFOで、自信指数は10点満点中7.5だった。また、2012年の中国経済の成長率は上昇すると見ている中国CFOはたった25%しかおらず、中国の今年の営業収入は減少するとの予測は28%に達した。