「今回の会議は、同盟国であるEUに対する強い警告だ。憤りを感じている国は多く、強引な処置が採られてもおかしくない」との中国外交官の指摘を『ニューヨーク・タイムズ』は伝えている。EUのこの度の大胆な環境保護政策は世界に大きな波紋を広げている。43カ国が既に公式に反対表明をしており、世界の93%の航空会社が参加する国際航空運送協会はEUを「税収強盗」であると批判している。マレーシアの『The Star』紙は、これはただの温暖化に伴う貿易戦争の予兆ではなく、「環境保護を主張する新たな核となる。世界は今、極めて重要な岐路に立っており、試されているのだ」と伝えた。
復旦大学欧州問題研究センターの丁純主任は「温暖化ガス排出地域において、EU諸国の対策は世界最先端のレベルである。他の新興国も、ましてアメリカでさえも到底適わないレベルだ。もし、温暖化ガス排出の規則と市場が形成されれば、その貿易量は目を見張るものとなるだろう。『石油市場をも上回る』との指摘もあるほどだ。EUが主導して、排出規制の政策を実施すれば、我々にとって大きなハンディとなり、公平性も何もない」と指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月22日