広西チワン族自治区と安徽省のGDPの実質的な価値は前年から順位を下げた。広西チワン族自治区は5位から13位、安徽省は3位から8位にランクダウンした。一方で広東省と浙江省のGDPの実質的な価値には大きな改善が見られた。広東省は昨年の11位から3位に、浙江省は10位から4位に順位を上げた。広東省委員会の汪洋書記は、今年の広東省両会(人民代表大会と政治協商会議)で行った報告の中で、GDPについてまったく触れず、メディアの注目を集めた。「経済のモデルチェンジとアップグレードの重視」は、GDPの実質的な価値増加の足がかりとなる。
◆GDPの実質的な価値の計算方法
北京大学中国区域経済研究センターの楊開忠主任は、計算公式を提供した。まず(現地のGDP)÷(常住人口)で「1人当たりのGDP」を導き出す。それから(1人当たりの可処分所得)÷(1人当たりのGDP)で「単位GDP当たりの1人当たり可処分所得比」(1人当たりのGDPの実質的な価値に相当)を導き出す。
統計学の専門家は、1人当たり可処分所得は近似値でよく、具体的な計算方法は以下の通りとした。(都市部の1人当たり可処分所得+農民の1人当たり純収入)×(都市部人口が人口全体に占める比率)=1人当たり可処分所得の近似値
専門家は、「上述した指標の計算を1人当たりGDPの実質的な価値、もしくは国民所得の幸福指数とすることができる」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年2月28日