大規模な中国人観光客数が、韓国に大きな商機をもたらしている。韓国観光発展局の統計によると、今年の春節期間、中国人の韓国における銀聯カードによる消費金額は235億ウォン(約17億円)に達し、昨年同期比2.7倍増となった。韓国の銀聯カード加盟店も、近年になり急増している。
韓国メディアは、「中国人観光客は、韓国の新たな経済成長の原動力となっている」と報じた。中国人観光客は今年日本を追い抜き、韓国観光業最大の消費者となる見通しだ。しかし中国人観光客の、韓国旅行に対する満足度は高くない。中国人観光客は言葉の壁や文化の差に敏感で、最も満足度の低かったのはインフラ設備で、宿泊環境、飲食、中国語ガイド、観光スポット、ホテルやレストランのサービス態度等が続いた。これについて韓国メディアは、「中国人観光客が大挙して押し寄せることは予想していたはずだ。しかし関連部門は十分な準備を怠った。おごり高ぶることが、韓国の観光業にとって最大のタブーとなる」とする社説を発表した。世界各国は現在、中国人観光客を引きつけるために熾烈な争奪戦を展開している。韓国はソフト面の改善により国家イメージを高め、積極的にリピーターを獲得しなければならない。