HSBCによると、人口ボーナス期がターニングポイントを迎えても、農村から都市へと労働力が流れ、労働生産性も上昇するため、中国の経済成長は停滞するとは限らない。もちろんレバレッジ比率の上昇、人口ボーナスの限界という傾向は大いに注意すべきことであるという。
中国の投資問題について、HSBC大中華圏首席経済学者である屈宏斌氏が率いる研究チームは、「中国の投資がGDPに占める割合は非常に高いが、国内貯蓄が占める割合よりは低い。
近年、中国はインフラに力を入れているが、鉄道ネットワークは1880年のアメリカに及ばない。平均労働力の資本ストックも韓国の20%に及ばない。
そのため、この報告書は、中国の資本ストックは全体的な規模から見ても、平均的なレベルから見ても先進経済圏より低いことを指摘している。中国は投資を減らすのではなく、更に多くの投資が必要なのである。今、中国の投資利益が減少すると懸念するのは時期尚早である」と指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月2日