中国の港湾の取扱量は堅調に伸びている。上海港の昨年の取扱量は7億トンの大台を突破し、世界一の座を維持した。それに続いて、寧波の舟山港、広州港、天津港、青島港、大連港がトップ10入りした。中でも、唐山港の取扱量が前年比20%以上増加し、順位を一昨年の11位から9位に上げた点に注目したい。
コンテナ取扱量でも中国は世界一となっている。上海港は3173万TEUで2年連続で首位をキープ。2位のシンガポール港は約3000万TEUだった。極東地域のコンテナ港は競争が激しく、定期船を運航する地域では上海のほか、香港地区、深セン、韓国釜山が取扱量1500万TEUを超えた。
2012年の世界経済は楽観視できず、報告は、今年の世界の港湾の貨物取扱量伸び率は7%前後に縮小し、コンテナ取扱量は5%前後の安定した伸びを維持すると見込んでいる。中国を見てみると、輸出入がマイナス成長になったのに伴い、1月の一定規模以上の港湾の貨物取扱量は7億3700万トンで、前年より1%減少した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月2日