中国国務院の温家宝総理は5日、第11期全国人民代表大会第5回会議で政府活動報告を行い、2012年の国内総生産(GDP)成長率目標は7.5%と表明した。中国が経済成長目標を8%以下に設定したのは8年ぶりとなる。
過去を振り返ると、中国は2004年に成長目標を7%に設定し、2005年以降は7年続けて8%に設定してきた。
今回の目標の調整について、温家宝総理は、「『十二・五(第12次5カ年計画)』の目標と徐々に関連させ、活動の重点を経済発展モデルの転換加速、質と効果の向上に置くよう各方面に働きかけ、さらに長期的で高水準、良好な発展を実現させるため」と説明した。
第11期全国人民代表大会第4回会議で採択された「十二・五」計画は、今後5年の国内総生産の年平均成長率を7%に設定した。「十一・五」計画では成長目標が7.5%に設定されたが、同期間の年平均成長率は実質11.2%だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月5日