温家宝総理は5日に発表した政府活動報告書で、2012年の中国経済の主要な予測目標、マクロコントロールと改革推進の一連の政策を取り決めた。
国内外が複雑で深刻な経済状況にある中、報告書を通して、人々は中国経済の新たな方向性を見る事ができる。
政府活動報告:経済の安定した比較的速い発展と物価の安定を維持
7.5%、今年の政府作業報告書は8年ぶりに経済成長率の予測目標を僅かに下方修正した。4%前後としたインフレ率目標は前年と変わっていない。このような組み合わせは何を意図しているのだろうか。経済の動向にどのような影響を与えるのだろうか。
「様々な矛盾が錯綜する厳しい状況下で、中国は一定の経済成長を保ちながら、難題に対抗する必要がある。インフレ圧力は依然、無視できない状況で、成長率のある程度の安定は物価の安定に繋がる」と全国政協委員、中国社会科学院経済学部の劉樹成副主任は言う。
経済成長と物価は往々にして矛盾している。中国経済の発展の経験からも、経済成長の過剰な速さが物価の大幅な値上がりを引き起こしたケースが少なくないことがわかる。物価を抑えようとすれば、逆に経済の「失速」というリスクを背負うことになる。
報告書では、経済の安定した比較的早い発展を目指し、物価レベルの全体的な安定を保つことを上げている。