中国、今年の水力発電投資が1400億元増に

中国、今年の水力発電投資が1400億元増に。

タグ: 中国水力発電投資

発信時間: 2012-03-06 16:32:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「水力発電を積極的に発展させ、新エネルギー・再生可能エネルギーの比重を高める」と温家宝総理は、3月5日の第11期全国人民代表大会第5回会議の政府活動報告で、今後の水力発電設備容量に対する見通しについて今一度、基本姿勢を示した。

エネルギー局は1月、今年新規着工する水力発電設備の規模は2000万キロワットに達し、前年同期比約57%増であることを明らかにした。中央銀行など委員会7部門が先日発表した『水利改革推進に向けた金融サービスの強化に関する意見』においても、資本注入、補助金、水力発電所の増設などによって水利の融資プラットフォームの整備と融資をバックアップすることを明確にしている。水力発電への投資拡大が成果を発揮し、水力発電設備と水利建設の業績はうなぎ上りとなる。

しかし、2010年に発展改革委員会が水力発電プロジェクトの審査を早めてから、主要な水力発電設備・水力発電建設関企業の業績成長は緩やかになっている。専門家は、「水力発電プロジェクトの認可が早いのに対し、着工が比較的遅いのは、発電業界への資金投入が足りないためである。今年、中央銀行が発表した水利・水力発電発展に向けた金融サービスの強化に関する意見が確実に施行されれば、水力発電設備や建設企業の業績はターンニングポイントを迎えるだろう」と指摘した。

新規着工規模5割増以上

「十一・五(2006~2010年)」前期、環境保護と住民移住問題が中国の水力発電発展の妨げとなり、大型の水力発電プロジェクトはほとんどが停滞していた。2006~2009年、新たに認可された水力発電設備容量はそれぞれたったの1950万、234万、724万、737万キロワットに止まった。「十一・五」末期になっても計画目標は70%が未達成の状態だった。省エネ・排出削減のプレッシャーの中、2010年になって、大型の水力発電プロジェクトの審査・認可が回復し、特に2010年下半期から管理部門は、水力発電に対する認可を速めた。2010~2011年、新規認可の水力発電設備容量はそれぞれ、1613万キロワット、1268.24万キロワットに達した。

2012年、エネルギー局の水力発電の新規着工目標は、前年同期比57%増の2000万キロワットである。一方、国家電力監管委員会が発表した『「十一・五」期間操業開始水力発電建設プロジェクトの建設費用監督・管理状況報告』によると、水力発電建設プロジェクトの建設費用は1キロワット当たり6870元だった。これに照らし合わせて見積もると、今年の新規着工が2000万キロワットだとすれば、水力発電の投資額は1374億元に上る。

方正証券は「中長期的目標から見ると、2011年の水力発電設備容量は2億3000万キロワットに達し、建設中或いは新規着工の設備容量は6700万キロワットだった。2020年までに目標の4億2000万キロワットの設備容量を達成するためには、水力発電プロジェクトの建設期間は平均で5年であるため、今後5年の間に、1年当たり2400万キロワットの新規建設を実施しなければならず、そのためには毎年新たに1648億8000万元を増資する必要がある。これは平均して『十一・五』期間の約3倍である」と指摘する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月6日

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