海外への人民元建て融資が拡大し、人民元の国際化が一歩前進する可能性が浮上した。関係者は8日、「中国国家開発銀行はその他のBRICs諸国と備忘録を締結し、これらの国家の銀行における人民元建て融資の提供を許可した」と述べた。同行はこれまで、主にドル建ての海外融資業務に取り組んでいた。国際金融報が報じた。
関係者によると、同行はインドのニューデリーで今年3月29日、ブラジル、ロシア、インド、南アフリカの各国と備忘録を締結する見通しだ。同備忘録の内容によると、融資は主に海外のドル建て市場を対象とし、各国の銀行で人民元建て融資が可能となる。その他のBRICsの開発銀行も同様に、自国通貨建ての融資を拡大していくという。
市場アナリストは、「同措置はBRICs間の貿易を促進し、世界貿易と海外融資において、従来のドルではなく人民元の使用を促す」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年3月9日