中国国家外為管理局が最近発表した統計データによれば、中国は複数国の中央銀行に適格国外機関投資家 (QFII)としての投資枠を承認した。うち、タイ銀行、韓国銀行の2カ国の中央銀行には3億ドルずつの投資枠が認められた。これは、これら各国の中央銀行によるA株市場(中国国内投資家向け株式市場)や中国の債券市場を含む「中国の資本市場への投資」が可能になったことを意味している。
今年すでに32社がQFIIに
中国外為局のデータによれば、3月以来、外為局はのべ12社にQFII投資枠を認め、3月9日この日1日だけで10社を承認している。今年に入って、外為局が23社に認めたQFII投資枠はすでに合計29億1000万ドルに上った。3月9日、承認されたQFII資格所有会社は129社となり(資格抹消された2社を除く)投資枠は合計245億5000万ドルとなった。
クウェートにQFII資格承認
最新情報によれば、中国政府はすでにクウェートの主権国家資産ファンドであるクウェート投資庁(KIA)に対し、初期投資額3億ドルの投資枠で人民元の株券・債権の購入を許可し、KIAの多角的な投資推進を可能にしたという。クウェート投資庁はこれに先立ち、合計10億ドルの投資枠を申請していたため、中国外為管理局は今後、最高限度額まで月ごとに投資枠増加のチャンスを提示するだろう。
世界最大の原油輸出国であるクウェートが保有する国家資産基金はすでに2900億ドルを超える。湾岸地域のファンドは長い間欧州市場のみに向けて投資されてきたが、欧州経済の成長減速により、ファンドの多くは照準をアジアなど他の地域に移し始めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月15日