中国工商銀行と中国銀行は29日、2011年度の報告を相次いで発表し、これにより五大銀行の年度報告がすべて出そろった。2011年の純利益は、中国農業銀行が1219億2700万元、中国建設銀行が1694億3900万元、中国工商銀行が2084億4500万元、中国銀行が1303億1900万元、中国交通銀行が507億3500万元。5行を合わせた純利益は6808億100万元に上り、一日当たり18億6500万元を稼いだことになる。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
昨年は5行いずれも純利益が前年比18%以上の伸びを達成した。交通銀行は同29.95%増加し、伸びが最も低かった中国銀行は同18.81%の増加にとどまり、伸びが20%を下回った唯一の国有大手銀行となった。
純利益の規模をみると、工商銀行が前年に続いてトップに立ち、初めて2千億元の大台を突破して2084億元に達した。A株上場企業の中で最も利益を上げた銀行になることは確実とみられる。
5行を合わせた純利益は6808億4900万元で、11年の商業銀行全体の純利益1兆412億元の65.39%を占めた。
11年の特筆すべき業績をみると、ほぼすべての銀行が次の2点に原因があるとしている。一つは中国人民銀行(中央銀行)の金利引き上げにより利差収入が増加したこと、もう一つは手数料収入の大幅な増加だ。
「人民網日本語版」2012年3月30日