三一重工での仕事風景
ブルームバーグの報道によれば、中国最大の民営工作機械メーカーである三一重工が、海外市場に力を入れていく。数々の伝説的な逸話を持つこの工機メーカーは、現在、ブラジルやインド、アメリカ・アラバマ州などにおいて工場建設に向けた投資を行っている。同時にジョージア州でも、研究開発センターの設立を計画中だ。同社によるドイツのプツマイスター社の買収交渉も、まもなく取引が成立する。
湖南省・長沙の本部にある巨大な工場では、ブルーの作業着に黄色い安全帽をかぶった従業員が油圧重機を組み立てている。ここは、毛沢東の出生地からわずか100キロ余りほどの場所にある。三一重工の唐修国総裁は、豪華なオフィスでブルームバーグの取材に応じた。唐氏は自社にバラ色の未来を描いている。今後5年以内に、総売上に占める海外での売上を、現状の5%から10%に引き上げると唐氏は語る。