陳氏によると、経済のグローバル化の流れの中で、国際と国内の2種類の資源、2つの市場を十分に利用することはどの国も実施している戦略である。国内で不足している農産物を輸入する事は中国の水・土地資源の圧力を緩和し、市場の正常な供給を保障することにとって必要不可欠である。しかし問題は、大量の農産物を輸入しているにもかかわらず、国際市場での価格決定権がほとんど無いということだ。その極めて重要な要因となっているのが、先物市場を効果的に活用していないことである。
中国農村の経済・社会構造、機能及び金融面の需要と与信能力の面で、金融界は、どのように農村の金融体制が農村の経済・社会、農業生産と農民のニューズに適応するようにしていくかについて、視点を変えて考えるべきだ。
今年の中央1号文書でも「農産物先物の生産誘導、リスク回避における積極的な役割を十分に発揮できるように努める」と提起された。
「中国証券報」より 2012年4月12日