原告者側のNBA Properties Incは、1964年に設立されたNBAリーグの組織運営者である。同社は「雄牛の顔はシカゴ・ブルズのチームロゴであり、NBAの公式戦および関連グッズに、商標として約30年間使用している。スポーツ関連の各業界で、大きな影響力を持っている」と主張した。
2001年6月、東莞市長安華キン牛排レストランは、サービス類商品に使用する「雄牛の顔」の商標登録を申請した。両者の「雄牛」が似通っていることから、NBA側は商標評審委員会に申請取り消しを求めた。
NBA側の主張は下記の通り。「雄牛の顔」は世界的に有名な商標であり、同レストラン側による同ロゴの使用は、NBAが商標登録を行ったシカゴ・ブルズのチームロゴの盗作である。「雄牛の顔」は版権を持つ美術作品であり、同レストラン側の盗作行為は、不当な手段による商標の盗用に当たる。