A株市場保険セクタの銘柄ーが19日、大きな注目を集めた。新華人寿保険が一気にストップ高となり、終日の上げ幅は8.38%に達し、終値が上場以来の最高値を更新した。中国人寿保険、中国平安保険、中国太平洋保険は同日それぞれ、3.09%、2.55%、4.85%の上昇となった。19日付中国証券報が伝えた。
アナリストは「第1四半期のA株市況が上昇する中、保険企業は順調に利益を増やしてきた。含み損の減少により保険業の純資産増加傾向は維持され、収益低下圧力は大幅に軽減された」と指摘。
保険料収入と投資収益の減少という二重圧力の中、保険企業の2011年業績が低迷したものの、2012年の資本市場は昨年より好調で、保険企業の純資産と保険金支払能力比率の回復に有利となっている。第1四半期業績報告で、同期の上場保険企業収益が引き続き前年同期比マイナス成長となる可能性もあるが、前期比では好転する見通し。
また、監督・管理部門は保険会社による株価指数先物取引解禁、生命保険会社の資本補充メカニズムの健全化など関連政策の後押しも、保険業の発展促進に効果を発揮することが見込まれる。
「中国証券報」より 2012年4月20日