<中国証券報>3月に急上昇した貸付データと第1四半期に大幅増となった財政支出は政策調整がすでに始まったことを反映している。次の段階で、多種の通貨政策ツールの利用及び構造的減税政策推進の加速化は経済の安定的回復にプラスとなる。経済のソフトランディングを実現するために、インフラ投資を拡大する事は投資成長率の低下に歯止めをかける上で重要な手段となるだろう。19日付中国証券報が伝えた。
◆インフラ投資が上昇傾向をたどる
第1四半期の固定資産投資成長率が1-2月期を0.6ポイントを下回り、固定資産投資の鈍化が中国の経済成長にとって大きなリスクとなっている。中でも、1-2月のインフラ投資成長率の下落が顕著である。関係機関の試算によると、1-2月の固定資産投資のうち、インフラ投資は前年同期比-8.3%増となり、2011年第4四半期の-4.2%と比べ大幅に下落している事が分かる。
専門家によると、今後2年間、固定資産投資は依然中国の経済成長の主要な推進力となり、2012年・13年の投資成長率は平均20%を超えると見込まれる。保障性住宅建設、高速鉄道、高速道路、水利プロジェクトなどインフラ整備関連で、投資拡張の余地が比較的大きい。
中央予算枠内の投資の内訳を見ると、2012年の投資関連項目の成長率は比較的高く、うち住宅保障プロジェクトの投資成長率は25%、重要インフラ建設事業の投資は6.7%に達する。インフラ投資が徐々に上昇に転じている事は経済の安定にプラスとなる。