「第一線で働いているから市場の問題は良く分かる。私がそれを伝えても、基本的に日本の本部に届くことはない」と彼女は言う。また彼女は、多くの在中日本企業で「日本人がますます多くなっている」と言う。利益配分の調整で仕事の多くが割かれてしまうらしい。
さらに致命的なのは、日本企業は保守的でオープンでないことだ。シャープを例に挙げると、2009年に中国で液晶パネル工場を建設しようとしたとき、どの都市に建てるかで迷い続け、タイミングを逃してしまった。それによって工場建設が遅れ、サムスンやLGの後塵を拝することになった。
活路:医療、新エネルギー分野に軸足を移す