西南財経大学中国家庭金融調査研究センターはこのほど、全国初の「中国家庭金融調査報告」を発表した。報告によると、一般家庭の株投資率は8.84%となった。うち株式投資で利益をあげている家庭は22.27%、損益なしの家庭は21.82%、赤字の家庭は56.01%に達した。つまり株式を購入する家庭の77%が、黒字を実現していないことになる。中国広播網が伝えた。
同調査によると、学歴と株投資率の間には、正比例の関係が存在する。世帯主が学歴を持たない家庭の株投資率は0.47%のみ、世帯主の主な学歴が大卒の場合は30.66%、修士課程修了の場合は43.66%、博士課程修了の場合は29.17%となった。
しかし高学歴であっても、株投資で利益をあげられるとは限らない。同調査によると、学歴がない世帯主のうち株投資で利益をあげた比率は33.33%、小学校卒業の場合は37.04%と最高の比率に達した。大卒と修士課程修了の場合は、約20%となった。
株で儲けるためには、経験の蓄積が必要とされている。調査対象となった家庭のうち、世帯主が若者の場合、株投資で利益をあげる比率は16.14%となった。世帯主が中年の場合は23.71%、高齢者の場合は30.30%となった。つまり年齢の増加に伴い、株投資で儲ける比率が高まる傾向がある。