米マーケティングリサーチ会社・ACニールセンが17日に北京で発表した調査報告書によると、2012年第1四半期の中国消費者信頼感指数は、前四半期の108から110に上昇し、2005年ぶりの高水準に達した(100を上回れば楽観的、下回れば悲観的)。新華網が伝えた。
ACニールセンが開催した「中国消費者360フォーラム」で発表された同調査報告書によると、2012年第1四半期の中国消費者信頼感指数は2ポイント増の110に達し、調査対象となった世界56の国と地域のうち4位につけた。
同調査によると、中国農村部の消費者信頼感指数は全国平均を上回り、前四半期の114から119に上昇、4四半期連続で上昇した。同社の厳旋・大中華区総裁はその原因を、「政府の農村発展に対する政策支援」と分析した。
同調査によると、中国消費者の消費意欲は、前四半期比で変化が大きくなかった。59%(前四半期は56%)の調査対象者は余ったお金を貯蓄に回すと回答し、約半数(49%)は子女の教育資金に充てると回答し、前四半期比で8ポイント増となった。
同報告書によると、消費者信頼感指数が最も高かったのはインドで、123に達した。新興国の同指数はいずれも高く、第1四半期の世界ランキングの上位5カ国のうち、3カ国がBRICs諸国となった(ブラジルは110)。
ACニールセン消費者信頼感指数は100を上回ると楽観的、下回ると悲観的とされる。四半期毎に発表される同指数は、中国大都市および農村部の3500人の消費者を対象に追跡調査を行い、同類の調査のうち規模が最大である。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年5月18日