また、中国の鉄鋼業の生産能力は深刻な過剰状態にあり、企業は値下げ競争による販売戦略を取らざるを得ない状況に陥っている。2011年、中国の粗鋼生産量は既に6兆7326億5000万トンに達し、一人当たりの鋼材消費量は482キログラムで、アメリカ、ドイツ、イギリスなどの工業先進国を超えている。
遅氏は、中国の鉄鋼業は高生産量、低利益の時代に突入しているとし、「鉄鋼企業が産業の集中度を高め、産業チェーンの各段階において、それぞれの差別化戦略を模索する必要がある。中国鉄鋼業はすでに発展方式を変えなければならないという時期に来ている」と述べた。
「中国証券報」より 2012年5月22日