昨年5月に格下げを警告した格付け会社フィッチ・レーティングスは22日、日本の長期外貨と自国通貨建て発行体デフォルト格付けをそれぞれ「AA」と「AAマイナス」から「Aプラス」に引き下げると発表した。見通しはネガティブ。
国務院発展研究センター・世界発展研究所の丁一凡副所長は、フィッチが格下げしたのは財政再建計画の進展が遅いためで、格下げは突然だったが、想定内のことで世界市場への影響は大きくないと分析する。
日本の公的債務比率は239%に達する予想
フィッチのアジア太平洋地域ソブリン格付チームの責任者アンドリュー・コルクホルン氏によると、格下げとネガティブの見通しは日本のソブリン債のリスクが増大し、公的債務比率が高水準で上昇していることを反映したものである。
アンドリュー氏は、「財政難に直面している他の高所得国と比べて、日本の財政再建計画はあまりにも遅く、計画の実施が受ける政治リスクの影響も大きい」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月23日