「国際金融報」が27日伝えたところによると、日本のメディアがこのほど、人民元と日本円との直接交換が早ければ今年6月にも上海と東京の取引市場で行われるようになると伝えた。「読売新聞」や「日本経済新聞」などの報道によれば、中日両国政府は上海と東京での直接交換の推進に向けて調整を進めており、中国はこのほか人民元基準値の確定方法を検討するとともに、金融機関の準備作業を進めているという。
これまで日本円と人民元との取引は米ドルとの交換を経て行われていた。直接交換が実現すれば、日本円は米ドルを除いて人民元との直接交換が可能になった初めての主要な外国通貨となる。上海財経大学現代金融研究センターの奚君羊副主任は取材に応える中で、「人民元と日本円との間で直接交換が実現すれば、中日間の貿易に一定の促進作用を与える。これまでの中日韓の貿易決済は米ドルへの交換を経る必要があったため、3つの通貨の間の為替リスクにさらされていた。だが人民元と日本円との直接交換が可能になれば、2つの通貨の間のリスクにさらされるだけで、為替リスクは大幅に低下する」と述べた。