中国軽工業連合会の王世成副会長は5月30日、「2012中国プラスチック産業大会」において、「プラスチック製品製造業は2011年に急成長したが、2012年には発展速度が明らかに減速した。4月の中国軽工業プラスチック企業景況感指数は94.22と、まだ正常範囲に収まっているものの、1年来の最低水準を記録した」と述べた。31日付中国証券報が伝えた。
会議で発表された『中国プラスチック製品製造業発展報告』によると、2011年、プラスチック製品製造業の工業総生産額は前年比27.54%増の1兆6000億元だった。一方で、2012年1―4月、プラスチック製品製造業総生産額前年同期比16.87%増の4762億元で、うち4月は同12.86%増で、3月に比べ伸び率は8ポイント縮小した。輸出伸び率の低下傾向も目立ってる。
プラスチック製品製造業の低迷状況について、王世成氏は「プラスチック製品製造企業は一刻も早く、クリーン・低エネルギー消費・高効率の生産方式へと転換し、製品の付加価値を上げるべきである」と指摘している。農業用フィルム製品・節水機器の重点的な発展に努め、耐久性が強い、或いは霧・モヤを抑制できるような特徴を持った機能的な農業用フィルムの生産割合を引き上げ、積極的にグリーン・プラスチック包装製品、環境にやさしい人造革・合成革製品などの発展に努める必要がある。また、特殊機能を持つプラスチックや高性能な複合材料、生分解性プラスチック及び製品の発展、廃棄プラスチックの回収・再利用の強化を図るべきだという。
「中国証券報」より 2012年5月31日