中国外貨投資研究院の譚雅玲院長は「文匯報」の取材に対し、「人民元が国際市場で勢いをつければドルから圧力を受け、急速な切り上げを迫られる。直接取引により、円の影響力に頼って人民元の役割を高めることができるが、国際化のスピードと規模のコントロールが難しくなることも否定できない。そのため、順を追って進める必要がある」と述べた。
中信銀行の国際金融市場専門家、劉維明氏も「人民元と円の直接取引の開始後、人民元の地域通貨としての地位は高まるだろう」と分析。また、中国と韓国、中国と東南アジア諸国、中国本土と香港の間でも通貨の直接取引が実施される可能性があるとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月2日