5月の経済データが今週から発表されることになっている。市場では、CPIが前年同期比で引き続き低下する可能性が大きいが、その他の主要経済データが悪化し続けることになると予測されている。データ発表前後に、政府による政策調整が再度行われるという観測が強まっている。アナリストは、5月のデータが望ましくない場合、政府は金利の引き下げなどで需要喚起に取り組むべきだと指摘する。6月4日付中国証券報が伝えた。
5月のCPI上昇幅が引き続き低下することが見込まれている。多数の予測機関の同月のCPI予想値は3%-3.2%の間にある。5月の大口商品価格の大幅下落、野菜価格の持続的な下落と需要の不振が物価総水準の低下につながると見られている。中金公司は、5月のPPIの前年同期比上昇幅が-1.5%に低下し、CPIの前年同期比上昇幅は3.1%に低下する予測している。興業銀行チーフエコノミストの魯政委氏は、5月PPIの前年同期比上昇率がマイナス成長となり、CPIの前年同期比上昇率が前月より0.2ポイン低い3.2%となると見ている。