国境を越えた個人間の送金サービスを提供するマネーグラムの中国代理店・速匯金はこのほど、中国工商銀行の口座への直接送金するサービスを日本市場でも展開することを明らかにした。工商銀行は中国最大の銀行であり、営業ネットワークは全国をカバーし、顧客数は2億人を超える。
送金する資金が口座に振り込まれると、受取人は中国に数千カ所ある工商銀行のネットワーク拠点で現金を受け取るか、人民元に両替して中国に約4万台ある工商銀のATM(現金自動預払機)で引き出すことができる。工商銀行は1995年に速匯金との提携をスタートし、現在は約400都市の1500拠点でサービスを提供している。
日本でのサービスは、SBIレミットとウニードスが共同で手がけ、主に中国人向けに、中国人が多いエリアで提供するという。世界銀行がまとめた統計によると、2011年に中国が受け入れた海外からの送金額は620億ドルに上り、送金額上位20カ国に日本も入っているという。
「人民網日本語版」2012年6月11日