人民銀の金利引下げ実施で、中国銀行業の黄金時代が終焉

人民銀の金利引下げ実施で、中国銀行業の黄金時代が終焉。

タグ: 中国金利引下げ

発信時間: 2012-06-11 16:59:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、今月8日より、1年物預金・貸出の基準金利をそれぞれ0.25%ずつ引き下げるとともに、金融機関の預金金利の変動幅の上限を基準金利の1.1倍とし、貸出金利の変動幅の下限を基準金利の0.8倍とすることを決定した。ある分析によると、これは人民銀が金利市場化に向けて実質的に踏み出した一歩だ。今後は預金・貸出は複数の銀行を比較して選ぶようになり、銀行にとってはこれまでに経験したことのない大きな経営圧力になることが予想されるという。

▽銀行は軒並み預金金利を引き上げ

大手銀行はこの決定に対して敏感な反応を示した。五大国有商業銀行(中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国交通銀行)は同日に1年物定期預金の金利を、基準金利を7.7%上回る3.5%に調整した。預金金利は基準金利を上回ることが認められたが、株式制銀行の動きは慎重で、民生銀行や招商銀行を含む主要行は1年物定期預金の金利を基準金利通りの3.25%とした。

国有大手行だけでなく、寧波(ニンポー)銀行を含む小規模銀行も、同日に1年物定期預金金利を10%引き上げ、変動幅の上限ぎりぎりとした。

上海浦東発展銀行は同日夜、翌9日より人民元建て預金金利を改めて微調整し、最高で基準金利の1.1倍に引き上げると発表した。普通預金の金利は現行の0.4%から0.44%に引き上げ、1年物定期預金は3.25%から3.50%に引き上げるという。

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