国際航空運送協会第68回年次総会に出席した新会長に選出されたばかりの中国国際航空の王昌順氏 (右から2人目)と国際航空運送協会理事会のピーター・ハーマン (左から1人目)、事務総長のトニー・タイラー (左から2人目)(6月11日)
EUが中国航空業界各社に対し、域内排出権取引制度(EU-ETS)を6月中旬を期限として発動することに、中国側は協力できないといっている。
中国国際航空の王昌順会長は11日、中国民用航空局の指示に基づき、政府の関係部門の批准が下りておらず、中国では各運輸航空会社のEUの域内排出権取引制度(EU-ETS)への参加が禁止されており、また各社はこのための航空費値上げや追加徴集を認められていないと発言した。
中国はEUの「炭素税」支払いを拒否
王会長は11日、「我々は一方的な行為に断固として反対する」と叫び、EUは「京都議定書」の枠内で「共通だが差異ある責任」の原則に基づいて共に協議し、CO2排出問題を解決していくべきであると述べた。