ある研究によると、宇宙分野に1元を投じると、7-12元のリターンがある。米国は「アポロ計画」に240億ドルを投入し、500件を超えるハイテクの特許発明を生み出し、3千件を超える技術成果が派生し、その市場価値は1千億ドルを超えたという。
中国は農業大国として、また人口大国として、宇宙育種をとりわけ重視し、この分野で世界のトップを走っている。1987年から現在までの間に、帰還式衛星が13回にわたって農作物約70種類の搭載実験を行った。宇宙空間から戻った種子を栽培した宇宙コメ、宇宙野菜、宇宙草花、宇宙果物はすでに一般家庭にまで普及している。
宇宙機器用潤滑剤は非常に高い価値をもつ宇宙技術だ。中国は2008年に打ち上げた「神舟7号」で、宇宙空間にさらされた潤滑剤の性能が低下しなかったばかりでなく、特性が向上したことを検証した。この実験を受けて、新型の高性能宇宙機器用潤滑剤の開発に期待が集まっている。