ニュースサイトRecord Japanは20日、まとまった資金があったらなにに投資するかという記事を報道している。英国金融機関のバークレイが最近世界2000人の富裕層を対象に財テクに関する調査を行った。100人の日本人も含まれていた。
この調査によれば、日本の金持ちが最も好む投資商品は純金などの貴金属で49%を占めた。ただこれは、中国(86%)、サウジアラビア(55%)の次で、世界第3位である。
バークレイの分析では、歴史ある貴金属は円高傾向の現在も安定した値を保っており、これが日本の投資家に受けているのだという。貴金属に宝飾品(36%)と絵画芸術作品(34%)が続いた。
今回の調査では9%の日本の金持ちが純資産を自分のコレクションに投資していることがわかった。このほか、全体から見るとおよそ3分の1の富裕層にコレクションが投資に占める割合が5年前に比べ増加し、反対に株式投資、債権などの金融商品の比率が相対的に下がっていることがわかった。
業界関係者によれば、2008年に勃発した金融危機で投資家の多くが金融商品の不安定性と純金、ジュエリー、芸術品などの価値の安定性を認識したのだろうという。
また、富裕層の多くが自分のコレクションの価値が60%以上上がってから売り出すことを考えると答えており、通常一般に株式投資の原則と認識されている20%から30%の投資回収率と開きがあった点は感慨深いものがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月21日