中国財政部と香港証券取引所は22日、香港における人民元建て国債の上場に関する提携覚書を調印した。中国財政部が発行する人民元建て国債は今後、香港証券取引所で上場し、取引される。25日付中国証券報が伝えた。
同覚書は、中国財政部金融司の孫暁霞司長、香港証券取引所集団の李小加行政総裁により調印された。
孫司長は調印式において、「中国財政部は今年も引き続き、香港における人民元建て国債の発行を安定的に拡大していき、香港の経済・社会の安定的な発展を支える。人民元建て国債の発行、香港証券市場での上場は、中国大陸部と香港の金融提携を深化する。また香港証券市場を幅広く掘り下げ、香港の世界金融センター、人民元オフショア市場としての地位を固める上で、重要な意義を持つ」と指摘した。
中国財政部が先週香港で発行した総額230億元の人民元建て国債は、初めて香港証券取引所に上場する人民元建て国債となる。
「中国証券報」より 2012年6月25日