ノーベル経済学賞受賞者であるロバート・マンデル教授が先般、深セン職業技術学院で講演を行なった後、本紙インタビューに応じた。同氏は、世界が安定的で統一された通貨体系を必要としており、その意味で米ドル・ユーロ・人民元間の為替レートの安定が世界経済にとって重要な意味を持つと指摘した。
為替レートは中国経済の動向と切っても切れない関係にある。マンデル氏は過去30年の中国経済の発展過程を分析した結果として、世界経済は30年の間に3回の成長期が訪れたとの考えを示す。一つ目は急成長が見られた1980年代、二つ目は90年代、三つ目は2000年とされる。
しかし2008年になるとアメリカ発の金融危機が始まり、金融体制に問題が噴出した。見当違いの経済政策で迷走したアメリカ経済のほか、アメリカと密接な経済関係を持つ他国にも影響が及んだ。