中国物流購買連合会鋼鉄物流専門委員会が7月1日に発表した最新のデータによると、6月の中国鉄鋼業購買担当者景気指数(PMI)は49.2で、前月より0.4ポイント回復し、国内の鉄鋼市場のプラス要因が徐々に増えていることを示した。3日付中国証券報が伝えた。
主要サブ指数を見ると、6月の鉄鋼業の生産指数は前月を3.6ポイント下回る50.3で、2カ月連続で下落しており、生産と関連する仕入れにも衰退が見られる。6月の新規受注指数は46.3で、前月の17.7ポイントの大幅低下から、4.8ポイントの上昇に転じ、市場の需要が回復傾向にあることがわかる。新規輸出受注指数も前月を3.9ポイント上回る47.6となり、回復の兆しを見せている。中国海関(税関)総署の統計によると、5月の中国の鋼材輸出量は前月より12.0%増の523万トンで、56万トン増加した。
また、6月の鉄鋼業の主要原材料購入価格指数は前月を0.5ポイント下回る30.2で、2006年以来の低水準となった。長期にわたる鉄鋼市場の低迷は、依然底固めが続いている。
「中国証券報」より 2012年7月3日