中国の中央銀行である中国人民銀行は2日、「中国金融安定報告(2012)」を発表した。報告書は「今年は引き続き安定した通貨政策を実施し、合理的な社会融資規模を保ち、実体経済への支援に力を入れていく」としている。
報告書は「2012年は『第12次5ヵ年計画』の重要な年に当たり、中国の経済および社会の発展は重要な戦略的機会に恵まれた時期にある。しかし同時に、国際的にも国内的にも多くの課題に直面している。今後は市場制度の構築を積極的に推進し、経済の長期的で平穏かつより速い成長を保つために良好な金融環境を作り上げ、金融業界の総合的な実力とリスクへの対応力を全面的にアップさせ、系統的な金融リスクの防止能力を高めていく」としている。
また、報告書は2011年における中国の金融システムの安定状況を全面的に評価し、「2011年、中国経済は平穏で比較的速い成長を保った。金融業界の改革は持続的に深まり、リスクへの対応力がいっそうアップし、金融市場の運営は安定している」としている。
「中国国際放送局日本語版」より 2012年7月4日