英石油大手BPが発表した「世界エネルギー統計年鑑」によると、2011年世界石油消費量は2010年の半分で、エネルギー消費量の純増加は全て新興経済国によるもので、先進国のエネルギー需要は過去4年で3回目となる減少となったことがわかった。うち日本の減げ幅は大きい。中国のエネルギー消費量は世界1位に返り咲き、世界の71%に達した。
昨年、世界エネルギー市場は絶え間なく揺れ動き、価格も「ジェット・コースター」のように上下した。しかし、よい知らせもある。世界の石油消費は減少し始めている。英石油大手BPグループ世界首席の経済学者Christof Ruehl氏は、2011年世界エネルギーの消費量は2.5%増だったが、2010年の増加率5.1%よりはるかに低かった。つまり、1日当たり60万バレル、連続12年間というもの、石油は世界エネルギー消費に対する比率を縮小し続けていると指摘した。
Christof Ruehl氏は、先進国(経済協力開発機構)の石油消費量は1995年以来の最低水準に下がっており、中でも米国とドイツの消費減少幅は最大で、下落の原因は気候変化やガソリン価格の上昇、そして新しいエネルギー燃料の使用などによるという。しかし、新興国の石油消費は依然として大幅に増加、中国の石油消費量は1日当たり50万バレル、石油の純増加の比率で42%を占めていると語った。
統計の分析によると、世界の原子力生産量は4.3%減少、今まで最大の減げ幅で、うち日本は44.3%、ドイツは23.2%それぞれ下がっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月4日