銀行業協会は3日「2011-2012中国銀行業発展報告」を発表し、5大要因による影響を受け、今年の銀行業の利益増加率が低下すると予想した。新京報が伝えた。
同協会が中国銀行業発展報告を発表するのは、今回が2回目となる。同報告書は、経営環境の変化による影響を受け、今年の中国銀行業は利子生み資産の増加率が低下を続け、資金利ざやが頭打ちとなると予想した。また中間業務収入の増加率も低下し、不良資産が小幅増となることから、収益能力に一定の影響を与えると見られる。同報告書によると、中国経済の成長の鈍化に伴い、今年上半期、一部の業界の成長に鈍化が見られた。
中国銀行業監督管理委員会の統計データによると、昨年の中国銀行業金融機関の税引後利益は、前年比39.3%増の1兆2500億元に達した。このうち、商業銀行が36.3%増の1兆400億元に達した。英誌「ザ・バンカー」によると、2011年の中国銀行業の利益は、世界の銀行業による利益のほぼ3分の1を占めた(2007年時点では4%のみ)。銀行業の高利益は、「暴利を貪っている」とする批判を招いた。