◆民間金融サービスセンターの役割を疑問視する声も
温州市は3月29日、民間金融サービスセンターを設立し、同市の金融改革が正式にスタートされた。しかし5月末現在、同センターにおける資金貸与申請額は3億9699万元、資金借入申請額は9億7495万元で、貸借取引の成立件数はわずか16件(計3731万元)。かつ貸借取引の平均年利率は21.7%に達した。返済期間は最短30日、最長450日だった。
業界関係者は、「貸借取引額が低く、借入コストと金利が高すぎるため、民間資本による実体企業投資促進という民間金融サービスセンター設立当初の目的は達成されていない」と指摘する。
「今年の温州市の財政収入がマイナス成長に転じることは間違いない。これは苦境に立たされた企業、特に中小企業の支援に深刻な影響を与える」と、温州市発展改革委員会の関係者が言う。
「中国証券報」より 2012年7月6日