中国サービス業の開放は全体として製造業に後れを取っていたが、ここ数年は製造業を追い越した感があり、世界企業上位500社は相次いで中国サービス業分野への投資を加速させている。IBMのモデル転換に基づく発展がその一例だ。IBMは2004年、パーソナルコンピューター業務を譲渡して、真の意味でのソフトウェアサービス企業となった。その後、中国市場の飛躍的発展に恩恵を受ける形で、ソフトサービスの需要がハードウェア業務の消滅分を急速に補填。09年には華南地区の業務成長率が20%に達し、10年には広東省仏山市南海区でサービスアウトソーシング拠点を建設した。
UNCTAD職員の梁国勇さんによると、こうした現象には中国経済の構造転換が反映されている。サービス業が導入するFDIが初めて製造業を上回ったことから、中国がこれまでのような製造業を過度に重視する姿勢からサービス業を一層重視する方針へと移行したことがうかがえるという。�汪部長も、労働力コストの上昇にともない、中国では労働集約型産業と資源集約型産業が導入する外資が徐々に減少する一方、ハイエンド製品製造業とサービス業の外資導入額が増加していると述べた。
UNCTADが今年行った世界の投資の見通しに関する調査では、多国籍企業が選ぶ人気受け入れ国ランキングで中国が1位になった。
「人民網日本語版」2012年7月6日