◆安定的経済成長の維持と構造調整・改革を結びつけるべき
温総理は、「現在の工業生産額と企業利益が減少しているが、市場の需要が減少したことが唯一の原因ではなく、一部業界の生産能力の過剰をも反映している。安定的経済成長の維持は、短期的な視点に立ったものではない。競争力を持つ産業と企業の発展を支援する一方で、立ち遅れた生産能力と過剰な生産能力を淘汰することが必要だ。安定的経済成長の維持と構造調整を結びつけ、企業の研究・開発と技術革新に向けた投資を促し、企業の技術水準を高めると同時に、技術の遅れた生産能力の淘汰、製品構造の調整を促し、企業収益の向上を図るべきだ」と述べた。
温総理はまた、「財政政策、通貨政策、産業政策は、企業の発展を支援すると同時に、改革の深化と結びつけなければならない」と強調した。
「世界的な金融危機への対応で、長期戦の備えが必要だ。景気低迷により、保護貿易主義が高まるだろう。輸出比率が高い企業は、多元化市場戦略を実施する必要がある。米国、欧州などの伝統的な市場への輸出の他に、ASEAN、中央アジア、南アジア、中欧・東欧、アフリカ、中東、南アメリカなど新しい市場を積極的に開拓しなければならない」と温総理が提起した。