購入規制と生産拡大 中国自動車業界のジレンマ

購入規制と生産拡大 中国自動車業界のジレンマ。

タグ: 中国自動車 生産拡大 購入規制

発信時間: 2012-07-09 10:23:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

生産拡大に動く中での購入規制

 

過去1か月で、多くの企業が新工場の稼働開始を発表した。その一方、上海や北京、貴陽に続いて広州が、中国で4番目の自動車購入規制都市となった。自動車産業の生産拡大が不断に続く中での購入規制の実施。行政とメーカーの間に大きな温度差が感じられる。末端ディーラーのし烈な競争は、企業上層部にも伝わり始めている。

中国自動車市場は安定成長期に突入しているが、生産拡大への情熱は抑えきれないのが現状だ。わずか6月だけで、東風日産の大連工場を皮切りに、上海GMの武漢工場、北京汽車広州基地が着工された。次々と発表される生産拡大計画は、企業の中国自動車市場に対する将来への期待が込められている。1級都市の購入制限があっても、消費者の需要は底堅いと考えているようだ。

1級都市における自動車市場の成長率が伸び悩む中、企業は2、3級都市市場、さらには4、5級都市市場へ目を向けざるを得なくなっている。自動車保有量の増加が都市交通の健全性を乱さないことを目的に実施される自動車購入制限。まだ実施されていない武漢、杭州、成都、寧波といった大都市でも渋滞緩和対策が構想されており、江蘇、浙江などの省では「マイカー規制を加速させる」とのニュースが伝わっている。もし他の省や都市で次々と購入規制が実施されれば、将来的に国内生産の過剰が憂慮される。

 

 

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