ある企業幹部は、「生産量は全体的に見て過剰だ。しかもその量は2ケタで、大体30%から40%に上る」と明かす。また現状のまま拡大が続けば、今後5年、あるいは10年以内に工場の稼働率は50%以下に低下するとする予測もある。状況を踏まえずに拡大路線を続ければ、自動車産業は斜陽化する可能性がある。
中国の自動車メーカーにとって、2012年は業界の転換期となるだろう。
今年前半の5か月で、自動車販売量は800.03万台と802.35万台だった。増加率はそれぞれ3.19%と1.70%である。そのうち乗用車は634.07万台と633万台で、増加率は7.05%と5.48%だった。データ上はマイナスではないが、生産拡大傾向と持続的な売り上げ低迷は、自動車業界の脅威である。