東南アジア地区では「ウインドウ式」が多く、室内機と室外機が一体化している。そのため運転中は騒音が出るという欠点がある。しかし最近は、日本の「ダクトレス方式」を採用する、豊かな家庭も増えてきた。日本の「ダクトレス方式」は、欧州でも好調だ。欧州は夏の気温が低いため、エアコンの需要があまりない。しかし2003年の夏に記録的な真夏日が続くと、エアコンの売上が急増した。ダイキン工業、パナソニック、三菱電機等の日本メーカーが欧州市場を独占し、「ダクトレス方式」の天下となった。これはまた、日本の「ダクトレス方式」が世界に進出するきっかけとなった。
超薄型液晶等の家電は、サムスンを代表とする韓国企業が世界中を席巻しており、パナソニックやシャープ等の日本メーカーは苦戦を強いられている。この厳しい環境下、グローバル基準としての「ダクトレス方式」が世界市場に浸透しつつある。日本企業が今後エアコンを突破口として、世界一の家電大国の地位に返り咲く可能性もありうるのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月13日