今年の中国経済が折り返し地点を回り、経済情勢の判断材料となる上半期のマクロ経済データが、間もなく公表されようとしている。それでは一般人にとって、上半期の経済はどのようであっただろうか。
1日の食費が20元に
上半期の食品価格について、北京市大興区の李さんは「市場を回り1日分の食材を買い込んでも、20元で済むようになった」と語り、胸を撫で下ろした。「食品価格が高騰した年初、ピーマンはピーク時で500グラム当たり7-8元した。今は朝市ならば1元当たり2元で、自分の気に入ったものを選ぶことができる」
データによると、6月の中国のCPIは前月比で0.6%減となり、生鮮食品の価格が前月比で15.2%減となった。CPIが前月比で低下するのは3ヶ月連続で、下げ幅が拡大傾向にある。
さらなる増給は?
年初の増給を振り返り、某上場企業に勤務する湯さんは喜びを隠し切れない様子で、「給与が約15%増え、少なくとも物価上昇率を上回った」と述べた。しかし今年の年末に支給されるボーナスと、来年の給与がさらに増えるかについては、「今年は会社の業績が思わしくなく、増給は難しいだろう」と控えめに語った。
7月9日現在、上海証券取引所・深セン証券取引所の1070社の上場企業のうち、600社が赤字もしくは収益減を予想している。赤字企業が最も多い業界は、化学工業、金属・非金属、機械設備となる見通しだ。