在上海ギリシャ共和国総領事館は、このような状況について「現在、上海にあるギリシャ企業は40社ほどで、水上運輸・食品・宝飾品などの分野に及んでいる。データを見る限りでは、上海はギリシャ企業にとって、中国市場に進出する大きな足掛かりであると言える」との見方を示している。
当初は人件費と原材料面でのコストが上昇したため、多くのギリシャ企業が中国市場に方向転換しただけだった。中国で手に入れたビジネスチャンスが、今日のギリシャの深刻な財政危機の中で、企業が生き延びる命綱になるとは誰も予想していなかっただろう。
「ギリシャにある親会社からもう長らく注文は来ていない。上海の子会社の売上が最も好調で、取引先は中国・インド・アフリカなどに広がり、今では企業全体の『大黒柱』になっている」とギリシャからやってきた事業家は話す。金融危機の影響で、他国での商売は中国ほどは景気が良くなく、最も重要な事業は概ね中国で行っているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月16日